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「遺言者は、次のとおり遺産分割の方法を指定する。長男A 甲農地、二男B乙農地」との遺言に基づき所有権移転の登記を申請する場合は、その登記原因は、相続である。(平成3年-27問-1)
相続人の全員A、B、C、Dに対し、「遺言者は、全財産を次の割合で遺贈する。
A2分の1 B6分の1 C6分の1 D6分の1」との遺言に基づき所有権移転
の登記を申請する場合は、その登記原因は、相続である。(平成3年-27問-2)
これは、択一でよく出る問題だ。

遺言内容が「遺贈」であれば、登記原因は「遣贈」。
遺言内容が「相続」であれば、登記原因は「相続」。

<例外>

①相続財産のすべてを共同相続人全員に対して包括遺贈をするケースがこれにあたるので、上記の問題は○である。

②サザエさんを例にする。
波平が、タラちゃんに、A土地を相続させるという遺言は、特定遺贈になり、登記原因は「相続」ではない。
つまり、波平の相続人は、フネ、サザエ、カツオ、ワカメであり、タラちゃんは相続人ではないからだ。

①の場合は、最高裁は、相続分に指定と解している。
当時、俺は、そんなもんかと思っていた。

しかし、この判例の裏には、骨肉の争いがあるはずだ。
遺産分割の指定は、遺言でしかできず、しかも被相続人の最終意思である相続分の指定は、被相続人が残した遺言は、すべての相続人を拘束する。

波平が、フネに家 サザエに土地を相続させる。ワカメには、定期預金、カツオには、毎年墓参りをすることを条件に、山を相続させる。
詳しい法定相続分の突込は勘弁してくださいね。

ところが、カツオが、因縁をつけた。
カツオ「俺は、山なんていらねぇ!、すべてを公平に遺産分割しろ」

カツオも成人しているから、暴れたら、フネ、サザエ、ワカメじゃ手に負えないだろね。

その時、最高裁は、波平の最終意思に重点を置き、カツオの主張を取り下げたというのが結末。
最判平成3年4月19日

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