【幽霊シリーズ】幽霊を殴ったらどうなる?──誰も語らなかった“反撃”の哲学
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幽霊を殴れるか?──ビビりが考えた、反撃の哲学

はっきり言うが、俺は心霊ものが嫌いだ。

心霊スポット? 絶対に行かない。
肝試し? そんなもん、肝がない人間が行くもんだろ。

なぜなら──
俺は、極度のビビりだからだ。

「心霊スポットの帰りに事故に遭う」
「後日、変な音が聞こえる」
「写真に“何か”が写る」
そんな“あるある”すら怖い。

…でも、なぜか動画や映画で観るのは好きだ。

矛盾している。自分でもわかってる。
観ながら「わっ!」て驚いて、寝る前に後悔する。
それでも、やめられない。

なぜ、人は幽霊に反撃しないのか?

でも、ある時ふと思った。

「幽霊を見たら、なんで人って反撃しないんだろう?」

怖がって逃げる、息を潜める、祈る──
選択肢はあれど、“殴る”は基本ない。

クマが出てきたら棒を振る。
泥棒が来たら警察を呼ぶ。

でも幽霊には?

誰も「正拳突き」しない。

それは、“殴っても意味がない”と思っているからだ。

でも、本当にそうだろうか?

幽霊が怖いのは、「実体がない」からじゃない。
怖いのは、「こっちが何もできない」からだ。

つまり、反撃できない=支配されている、という感覚。

人は、“戦っても無駄”だと思った瞬間、拳を握らなくなる。

殴らないのではなく、殴るという選択肢が「最初からない」

幽霊にだけ許される技「金縛り」

なぜ幽霊って、金縛りの術ばっかり使うんだろう?

夜中、目が覚めて体が動かない。でも目だけは開いてる。
で、見える。
「うわ…出た…」ってなる。

でもさ。

もしも幽霊が金縛りできなかったら?
たぶん、何もできない。

金縛りできない幽霊は、ただの地縛系ストーカー。

きっと、幽霊にも修行があるんだ。

「おまえ、まだ金縛りできねぇのかよ」
「まずは肩だけ動かせなくする練習からだな」
「先輩、今夜も事故物件で出稽古っすか?」

無言で顔を近づけてくるな問題

枕元に立つ。あるいは顔を近づけてくる。

……やめろ。その無言攻撃。

怖いというか、圧がすごい。

それに──子供のころ、教わらなかったか? 人見知りはよくない。 言いたいことがあるなら、ちゃんと口に出しなさいって。

こっちは全身金縛り中なんだから、 そっちがまず、ちゃんと自己紹介してくれ。

しゃべれよ。
話せばわかるだろ、普通。

「こんばんは。元・住人です」
「ちょっと成仏できてなくて…」

って言ってくれたら、こっちも話聞くわ。

外見ツッコミ編:血だらけなのに白装束

あと、どうしても言いたい。

なんで顔だけ血だらけなんだよ? お前、どこでケガしてきたんだ? ていうか──

顔くらい洗え。

こっちは寝る前にちゃんと洗顔してるぞ? オバケの世界には、化粧水とかないの?

それとさ、 なんで白い服なん?

動画でも映画でも、 顔は血だらけなのに、服は“新品の白”。 シミひとつない。

……絶対に漂白してるよね?

いやもう、どう考えても──

「顔:放置」 「服:ガチ洗濯」

幽霊界の美意識、バランスおかしいだろ。

「顔:放置」
「服:ガチ洗濯」

幽霊界の美意識、バランスおかしいだろ。

幽霊は、殴られるなんて思っていない

顔を近づけてきたら、メンチ切ってるのと同じ。

「これ、殴ったらどうなるんだろう?」

幽霊って、たぶん反撃されるとは思ってない。

  • 聖水をかけられる
  • お札を貼られる
  • 除霊される

でも、正拳突きは? 想定外だろ。

しかも殴っても、警察には捕まらない。

だって幽霊は、人間じゃない。

しかも、相手が女の幽霊だった場合── …いや、これはギリギリの発言だけど言うぞ?

多少のセクハラも、バレなければOKなんじゃ?

だって幽霊だし。 幽霊相手にコンプラもへったくれもない。

…まぁ、たぶんその瞬間に取り憑かれて、 生霊界のブラックリストに載ると思うけどな。

Yahoo!知恵袋で聞いてみた

「幽霊に反撃した人、いませんか?」

回答:

ひとつは、午前3時大雨の中ジャージの女子中学生から車の中にいるのに話しかけられてきた。これは完全に人間じゃないからセクハラし放題で法的問題がないなと色々ベタベタ触ったけど普通の身体だったよ。そしたら手を繋いで回り出してすごい力で抜けられなくなったよ。そしたら横からヘッドライトが光って何やってるんだって気づいたら女の子なんていなかったよ。他2〜3回はこちらに向かってきたのでこちらも向かっていってぶつかったら水風船みたく弾けて消えたよ

幽霊って、ぶつかったら消えるの?

いやもう、学会で発表して?

この世で一番信頼できる霊的機関、それは──
Yahoo!知恵袋。

 

本当に怖いのは“普通の顔”をしている幽霊

👀 本当に怖いのは、“普通の顔”をしている奴かもしれない

本当の幽霊── っていうか、頭の良い幽霊ってのは、 もう、いちいち白い服なんて着ないのかもしれない。

スーツを着たサラリーマン。 派手な服で街を歩く女性。 公園でワンと鳴いてる犬。

化け猫やキツネがいるなら── 犬の霊や、ワニの霊がいたって、おかしくない。

……ねえ、ほら。

あなたの隣に座ってる人。

ゆっくり、でいいから── 足、ありますか?

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