鉄の女”に足りなかった、ひとつの視線
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鉄の女”に足りなかった、ひとつの視線

鉄の女”──強さの象徴であり、理想のリーダー像とされた言葉。
サッチャー、メルケル、土井たか子。
時代の風を背に立った女性たちは、確かに「強かった」。

だが、その「強さ」だけで、すべてを語っていいのか?

そこには、足りなかったものがある。
それは「見られる側」ではなく、「見る側」としての視線。

この物語は、政治に生きた女性たちの中に宿っていた、
**語られなかった“もうひとつの眼差し”**を見つめなおす試みである。

 

リーダーの足元は、盤石か?

俺、これまでいろんな“女性リーダー”について書いてきた。
そしたら、また一人、千葉県警に女性本部長が誕生したらしい。

大山さん。
なんか、すごい人だなと思ったよ。
いや、肩書きじゃなくて、目線とか話し方に“現場を見てる”感じがあったからさ。

 

 


日本で初代の鉄の女と言えば、土井たか子

で、ふと思い出すのが土井たか子。
“女性リーダー”といえば、やっぱ最初に出てくる名前だろうな。

あの「山が動いた」ってやつ。
……いやもう、「動いちゃった」って勢いだったと思う。あの熱気。

“マドンナ旋風”とか言われて、
土井たか子は、戦後初の参議院からの総理指名候補となり、
女性が政治の中心に立てると信じた人も多かった。

「やってくれるぞ」って空気、確かにあったよ。

でもさ、今になって思うんだよ。
あれは、人気はあったけど、実力はどうだったんだろうって。


売上税に対する反発もあって、
当時、社会党に票がドッと流れたのは事実だよな。

そんで湾岸戦争が始まったとき、土井たか子はこう言った。

「日本の若者の血を流すべきではない」

一見、立派な言葉だと思うよ。
でも、ちょっとひっかかったんだ。

「人間の命は地球より重い」って言ったのは誰だった?
じゃあさ、“日本の若者”だけじゃなくて、
世界中の若者の命も守らなきゃいけないんじゃないか?


社会党が大躍進したわけ

当時のマドンナ議員たちも、こんなことを言っていた。

「私ね、大臣に言ってやったのよ。“あんたの息子を戦場に行かせるのか”って」

うん、それ、正論だよ。
けど、そのあとが続かなかった。

記者の質問で分かる。

「現在の直間比率について、どうお考えですか?」

──返事できなかった。

それは、中曽根内閣が大型間接税の導入をいったから。
現在の消費税だ。
これは、禁句で、このワードで、自民党は繰り返し、選挙で負けている。

しかし、売上税に反対してた人たちが、
その基本構造すら知らなかったんだ。

その瞬間、ふと、思っちゃった。

「ああ、政治なんて、誰がやっても同じなのかもな」


時代は流れて、今度は小泉チルドレン。
さらに民主党政権で小沢チルドレン。

あのとき小泉純一郎が言った言葉が忘れられない。

「政治家は使い捨てが当たり前だ」

トップの人間が、それを言う?って思ったよ。

結局、郵政解散をごり押ししただけの人だよね。


じゃあ、“リーダー”って、何なんだろう。

ここで、サラ・コナーのセリフを思い出す。

「男はいつも破壊する。でも命を生み出せるのは、女だけ」

男ってさ、どうしても「攻める」とか「壊す」方に向きがちだけど、
女には「守る」っていう本能がある。

それって理屈じゃなくて、
DNAレベルで勝てない“本能”なんだよね。

土井たか子も女性だ。母性本能、あったはずなんだよ。
なのに、なぜ、あの議員たちに“愛”を向けてやれなかったのか。


最近の女性リーダーの登場って、
参議院選に向けた“流れ”にも見える。

千葉県警の大山さんも、福井県警増田さんも、きっと“注目される存在”になるだろう。

県警のトップなら、誰しもが挨拶をするだろう。

しかし、その時に、素通りするのだうか?

でも、そのとき思うんだ。
挨拶、返すのかな?

高校の部活とかで、
憧れの先輩が挨拶返してくれた時、ちょっと嬉しくなかった?

全員に返すのは無理でも、
目を合わせるだけで伝わるものがある。

「私は、あなたたちの努力、ちゃんと見てるよ」

その“視線”が、
不祥事を防ぐ一番の近道かもしれない。


リーダーがやるべきことって、

“上から引っ張る”ことじゃなくて、
“下から支えられる自分になること”なんじゃないかな。

足元が信頼でできてたら、
その人は自然とトップになる。

……って、エラそうなこと言ったけどさ。
俺自身も、たまに自分の足元、ぐらついてんなって思うことある。

自分の足元──盤石か?
そう聞かれたら、ちょっと黙っちゃうかもしれない。

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