
学校の怪談について本気で考えてみた。
小学4年のある日。
夕方18時ごろ、忘れ物を取りに学校へ行った。
……やっぱり、暗い学校は、怖い。
正直に言おう。
走って帰った。全速力で。
学校って、なぜか「怪談」の舞台として定番だ。
でも、冷静に考えてみると、おかしいことも多い。
誓って言うが──
今でも、夜の学校はイヤだ。
目次
だれもいない音楽室で、突然ピアノが鳴る──
それって、幽霊の仕業だと言われているけど。
いやいや、普通に事件だろ。
人がいないのにピアノが鳴ったら、まずは警察に連絡するのが常識。
下手すりゃ、逃走中の強盗犯が潜んでるかもしれない。
そんな状況で「幽霊かな?」なんて悠長に言ってると──
君、たぶん殺される。
幽霊と人間的なジェイソン、どっちと戦う?
冷静に考えてみよう。
ジェイソンはチェーンソー持ってる。
幽霊は透明で、たぶん素手。
戦うなら、幽霊一択。
しかも、Yahoo!知恵袋によると、幽霊は殴ると消えるらしい。
……ホンマか?
もし、本当に幽霊だったら?
ピアノの音が聞こえたら、逃げるのが鉄則──
だけど。
もしかしたら、その幽霊、めちゃくちゃピアノ上手いかもしれない。
ほら、幽霊って、たいていラ・カンパネラとか弾いてるでしょ。
難曲を、ノーミスで。
でもさ。
そんなピアノの天才が、もし実在してたなら、
学校中、いや近所中の噂になってるはず。
それがなかったってことは──
その幽霊、どっから来た?
考察:幽霊は当番制。
今日の担当は、ラ・カンパネラ担当。
明日は、「千本桜」の幽霊。
毎晩0時から定時演奏。
できればレパートリーにJPOPも加えてほしい。
チケット制にすれば、学校で集客できる。
学校の怪談、なぜ音楽室と理科室?
幽霊が出る場所は、決まって音楽室か理科室。
なぜだ。用務員室には出ない。
たまに体育館にも出るが、必ずバスケしてる。
跳び箱や鉄棒をやってる幽霊は、聞いたことがない。
理由は明白。
音がしない。
大車輪しても、誰も気づかない。
幽霊も疲れるだけ。
だから、学校に派遣される幽霊には、スキル条件がある
- ピアノが弾ける
- バスケットボールができる
スキルがない幽霊は、山やトンネル担当になる。
唯一の例外──トイレの花子さん
ピアノも弾かない。バスケもしない。
ただ、3回ノックされるまで出てこない。
それまで、何してんの?
「稲川淳二さんの冬の活動」と同じくらい、
謎すぎる。
Yahoo知恵袋に投稿して聞いてみようかと思ったけど──
やめた。釣り認定される。
結論:花子さん=人見知り
なので、改善案を提案する。
常にトイレにいる必要はない。
用務員室でテレビでも観て、お茶でも飲んでていい。
肝試しの声が聞こえたら、
「あ、来た来た」
「はーい出番です〜」
「今向かうから、3番目の個室開けないでね〜」
って感じで、裏から登場してくれたら嬉しい。
もう、シフト表作ってあげたい。
- 月曜:男子トイレ(静かめ)
- 金曜:女子トイレ(肝試し多め)
- 土曜:休日(YouTubeで百物語)
花子さん=No.1霊嬢説
「呼ばれてから出てくる」
「3番目の個室って、席指定」
……これ、キャバクラやん。
「花子さ〜ん、いますか〜?」
「……いらっしゃい♡」
完璧な接客。
やっぱり、幽霊にも接客力が求められる時代か。
まさに──No.1霊嬢・花子。
スキルがなくても、居場所があるのは、霊界のインフルエンサーだ。
最後に、花子さんへ
ここまで書いて、怒ってたらごめん。
でもね。
せっかく人気あるんだし、もっとフレンドリーに行こう?
いっそ、クイズ形式で出てきてくれたら和むかもしれない。
「花子は、このトイレにいます。
さて、何番目の個室にいるでしょう?」ブッブー →「残念っ」
ピンポン →「おめでとう♡」ハイタッチ
……って、そんな軽く出てこられても、
やっぱり怖いけど。